ロジカルってなんだ?

キャンプ
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キャンプの「好き・楽しい・オススメ」の理由を言語化するにあたって、拠り所になるのが「ロジカルシンキング(論理的思考)」。なんだけど、そもそもロジカルシンキングってなんだ? という人も多いはず。ということで、今回はロジカルシンキングの基本をおさえていこう。

まず、ロジカルとは論理的と訳され、その論理的とは「理屈に合っている」「筋道が通っている」「体系的に整理する」などの意味がある。

そこにシンキング=思考を組み合わせたのが「ロジカルシンキング」だ。このロジカルシンキングを使って、キャンプの魅力を紹介していくというのが当ブログのコンセプトである。

ドメインバックオーダー

このロジカルシンキングを実践するには、フレームワークのひとつである「ピラミッドストラクチャー」が有効だ。人に何かを伝える、提案する際に、思考を整理するためのフレームワークで、主張や結論に説得力をもたらしてくれる。

「結局、何が言いたいの?」「話が飛躍してる。筋が通ってない」「根拠は何? 裏付けあるの?」

ビジネスシーンはもちろん日常生活でも、こんな指摘を受けた経験があるのではないだろうか。この課題を解決してくれるのが、ピラミッドストラクチャーである。

主張を複数の根拠が支える。根拠の上に結論が成り立つ。まさにピラミッドの構図というわけだ。図にすると大げさな気もするが、普段あまり意識せずとも人はこうした考え方に基づいている。

伝えたい、主張したいことに対して、少なくとも自分の中ではなんらかの根拠があるはずだ。唐突に結論が出ることもないだろう。ただ、その根拠は無意識であったり、自分の中で完結しているので、人に伝える時には省略されていることが多い。だから、自分にとっては当たり前でも、人に伝わらないい、理解されない……。それを言語化・可視化するのがこのピラミッドで、伝えることを助けくれるのだ。

この時、ポイントになるのが根拠である。根拠がなければ、それこそ思い付きになってしまう。根拠があることで説得力が増す。その根拠は3つあることが望ましい。1つでは裏付けに乏しい。2つは悪くないけど心許ない。3つあれば不思議と説得力があるように映る。

これは余談だが、「三位一体」「三度目の正直」「三人寄れば文殊の知恵」など、言葉やことわざなどで数字を使う際に「3」が良い意味で使われることが多い。つまり縁起の良い数字であると。こうした背景も少なからず影響してくるのではないか、と個人的には考えている。根拠も3つ並んでると、そうなんだろうなと思えてこないだろうか。

そしてもうひとつ、このピラミッドを完成させるには、根拠を裏付ける事実が必要となってくる。「例えば…」「具体的には…」といった具合に、事実=Fact(ファクト)を提示すれば、説得力はさらに強化される。この3段ピラミッドが完成形だ。

主張・結論 → 根拠 → 例えば・具体的には

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ここで挙げた事実は事例ということでもある。それがなぜ必要かといえば、相手にイメージが伝わるから。例えば「商品Aは〇〇円、商品Bは××円です」と提示すれば、聞き手は金額感をイメージして、だから安いのか(高いのか)を判断できるようになる。

事実は1つもしくは2つで十分だ。根拠の際には3つが望ましいと書いたが、事実や事例はそこまで必要ない。多すぎると逆に混乱を招くかもしれないので、根拠を説明するための要素に絞るといい。

これで意味が通っていればストーリーは完成だ。上から下へ、So Why(それはなぜ?)と問いかけて答えになっているか。逆に下から上へ、So What(だから何?)が成立していれば、意味が通じていることになる。ロジカルに組み立てたので、「〇〇だから××である」と堂々と主張すればいい。

ということで、当ブログでは今後このピラミッドストラクチャーを用いながら、「好き・楽しい・オススメ」を紹介していこうと思う。開放的なアウトドアとは対極にありそうな理詰め、つまりロジカルでアプローチする。そうすれば伝えたいこと・主張に説得力が出てくる。結果、少しは世の中(キャンプ好き)の役に立つのではないか。そんなブログでありたいと願っている。

だから「キャンプをちょっとロジカルに考えてみる」なのだ。

出典:1分で話せ(伊藤洋一/SBクリエイティブ)、グロービス学び放題「クリティカル・シンキング(論理的思考編)」

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